量産思想とも呼べる現代の消費文化のなかで、今までにどれだけの"デザイン"が創られ、そして葬られてきたのだろう。
約4万年前、世界最古の"デザイン"とされる洞窟壁画から遡れば、それは天文学的な数字であり、
誰が創ったのかさえも分からぬまま消費され、やがて風化とともに人の記憶からも消えてゆく。
そしてそれは近年、PC等の出現によってさらに加速度を増しています。
その虚しさに歯止めを掛けるかの様に Bootlessboys は、葬られながらも輝き、行き場所を失った過去の産物、
いわゆる"ゾンビ"達を、多種多様な方法をもちいて現代に"蘇らせて"います。
特殊プリントや刺繍などの技法を駆使し、ひとつひとつ完全手作業によって"蘇生"を施した作品たち。
更にそれらは、その"蘇生"方法のみを最も際立たせるため、オリジナルボディを使用するのではなく、
あえて世界中で量産・消費されているブランクボディ(anvil , FRUIT OF THE ROOM , 等)を使用しました。
実際に手に取って、自分の目で確かめていただくことで、その理由をご理解頂ければ幸いです。
<Bootless boys>
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